関西の産学連携の取り組み
2/2の神戸新聞の掲載記事です。
画期的な新薬の開発を目指し、製薬各社が京大と手を組み、独自の研究拠点を開設したりする動きのため活発化しているそうです。
製薬会社や医薬品分野の研究機関が集まる関西の地の利を生かし、新薬開発のスピードを上げていくとのことです。
● 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使い新薬開発するプロジェクト
・昨年3月に完成した「メディカルイノベーションセンター棟」(京都大学)の一室で、
白衣を着た田辺三菱製薬と京大の研究者が一緒になって慢性腎臓病の新薬開発に取り組むそうです。
また他の部屋でも武田薬品工業、大日本住友製薬、塩野義製薬がそれぞれ京大と、
がんや精神疾患などの治療薬の開発を進めているそうです。センターの運営や研究には京大病院の医師が関わるとのこと。
● 関西に研究拠点を開設する企業
・大日本住友製薬
再生医療の研究を強化するため、神戸市中央区のポートアイランドに新施設を開設する。
地元に拠点を持つベンチャー企業と組み、iPS細胞を利用して目の疾患の新薬を開発する。
大日本住友製薬は「この分野で1番手になる」と意気込んでいるとのこと。
・ロート製薬
けいはんな学研都市(京都府木津川市)にある「ロートリサーチビレッジ京都」に再生医療の研究施設を設けたそうです。
・独立行政法人医薬品医療機器総合機構
昨年10月、大阪駅北側「うめきた」のグランフロント大阪に関西支部をオープン。
医薬品承認の制度に詳しい担当者が常駐し、臨床試験が円滑に進むよう助言をしているそうです。
・塩野義製薬
医薬研究センター(大阪府豊中市)では、 ポートアイランドにあるスーパーコンピューター「京」を新薬開発に生かせるか検討しているとのこと。