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森下仁丹株式会社が、ビフィズス菌と脂溶性シームレスカプセル化技術を用いた経口ワクチンの技術で日米で特許を取得したと5月29日に発表しました。

胃で消化されず腸で溶ける独自開発のカプセルに入れて口から飲むワクチンの技術により、

感染症の予防などに用いるワクチンを注射せずに投与できます。

将来的に製品化し、世界販売を目指すとのことです。

 

 神戸大と共同開発した技術を使い、感染症の原因となるタンパク質をビフィズス菌の表面や内部に作り出し、これをワクチンとして服用。体内に抗体を作り出して感染症を防ぐとのことです。

 ビフィズス菌は胃酸に弱いが、カプセルに入れれば腸まで届けられるためワクチンの効果が高く、注射より扱いが容易で安価という利点もあるそうです。

森下仁丹は、インフルエンザやコレラといった感染症の予防だけでなく、慢性C型肝炎などの治療にも「飲むワクチン」の技術を活用し、新薬を開発する方針だそうです。担当者は「10年以上先になるだろうが、飲むワクチンの世界展開を目指したい」と話しています。