兵庫労働局などが初めて企画した医療現場の改善を考えるワークショップが2月15日に開催されました。

市内外から集まった看護師や病院事務局長たちが、働きやすい職場を目指して意見を出し合ったそうです。

 

ワークショップは4班に分かれて行われ、各病院に共通する課題が浮き彫りになりました。

長時間労働に加え、所属する部署によって残業時間や有給取得率に偏りがある、慢性的な人手不足、上司からのパワハラ、非正規職員の増加などの問題がでました。

また、「激務で離職する若者が多く、残された看護師がさらに忙しくなるという悪循環に陥っている」など、深刻な現状を報告する声もあったそうです。

 

解決策として、書類作成を代行する「医療クラーク」の採用、時間給や週休3日制の導入、管理職の意識を変えるための研修が提案されました。

 

政府が昨年まとめた「働き方改革実行計画」では、医師は罰則付きの時間外労働規制の対象になりましたが、応召義務などから適用は5年間の猶予期間が設けられました。

厚生労働省による調査では、勤務医では男性の4割、女性の3割が週60時間を超す労働時間だったそうです。

兵庫県内でも、当直や救急をこなす医師の過労、看護師不足などが課題になっているそうです。

 

 

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