神戸大と大阪大が点字や触図で歯科治療説明のシステムを開発
神戸大医学部と大阪大歯学部のチームが、
視覚障害者を支援するため、歯の病気、治療状況を点字や手で触れられる「触図」によって
表現するシステム「デンタクト」を開発したそうです。
神戸大医学部付属病院はこれまでに視覚障害者向けに医療文書の自動点字翻訳システム「イーブレイル」を開発し
インターネットを使った点字の自習システムや触れることで行き先が分かる「触地図」のシステム作りも進めてきましたが、
今回は、障害者の歯科治療に力を入れる阪大から依頼を受け、立体的に表現することの共同研究を開始。
イーブレイルに「歯質」など計1638の歯科用語を追加するなどし、開発を実現しました。
このシステムでは歯科医師が病名や病状、
治療内容をパソコンに打ち込むと自動で点字に翻訳され、
歯垢(しこう)など汚れがある歯の場所を立体的に表現する触図ができるそうです。
印刷は立体コピー機を使用とのこと。
視覚障害者は全国で31万人に上るともいわれているそうです。
視覚障害者は全国で31万人に上るともいわれているそうです。
ご自身の歯を知る事や、治療への恐怖心を取り除くためにも、これからどのような予防が必要なのか、
どれだけの回数がかかるかなど、今まではボランティアの方が間に立っていたことが一人でも向き合えるようになり、
様々な不安な疑問や問題点を今までより瞬時にわかりやすく伝えられるようになります。
一般の開業医へ普及するのには時間がかかるでしょうが、とても有難いシステムだと思います。
(神戸新聞)