4/19の神戸新聞の掲載記事です。
 

理化学研究所は、研究成果を製薬企業などと協力して実用化させるため、産学連携の研究拠点「融合連携イノベーション推進棟(仮称)」を、神戸・ポートアイランド2期で本年の3月から着工しています。完成は2015年3月末、研究の開始は同年の6月ごろを目指しています。

 

人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った再生医療や、スーパーコンピューターを活用した創薬などを進めているそうです。

 

ポーアイ2期には理化学研究所の、

発生・再生科学総合研究センター(CDB)・計算科学研究機構(AICS)・ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)

生命システム研究センター(QBIC)などが集積しており、医療産業都市構想の中核的な役割を担っています。

 

・「融合連携イノベーション推進棟」(仮称) 54室を整備

推進棟は、上記の研究所での研究成果の実用化を加速させるのが狙いとのことです。

建物はCLSTの南側で鉄骨8階建て、3~7階に各約50平方メートルの研究室が54室整備されるそうです。

仕切りを取り除けば、最大5室分の空間として使える、

1チームで3室程度、計20前後の研究チームの入居を想定しており、利用者は理研の研究者と企業、大学の連携チームが原則とのことです。

 

また研究者らが情報交換できるラウンジやテラスも設けるそうです。外観は細胞をイメージしたデザインを計画。

 

・スパコン活用

現在想定している研究テーマは、CDBがiPS細胞を使い、昨年8月に世界で初めて臨床研究を開始した網膜再生医療の推進のほか、iPS細胞を使った 歯や毛根、涙腺などの再生や創薬用スパコンや京コンピューター、その後継機「エクサ級スパコン」などを活用した創薬、顕微鏡など医療関連機器の開発など。今年3月から研究テーマや連携相手を募集し、14年度後半にはテーマや入居者を最終決定するそうです。

推進棟を活用して、理研の研究成果をさらに社会に生かしていく計画とのことです。