8/3の神戸新聞の掲載記事です。

日本語の不自由な外国人が安心して医療をうけるための医療通訳の利用件数が、2014年度初めて200件を突破したそうです。(NPO法人「多言語センターFACIL(ファシル)」(神戸市長田区)まとめる。)

FACILは2005年度から、神戸市内の協力病院に対し、試験的に通訳派遣を開始しました。

2011年11月からは市立医療センター中央市民病院(中央区)、同西市民病院(長田区)、西神戸医療センター(西区)を対象に、病院側が3,500円を、患者が1,500円を負担して利用できる制度を始めました。

2012年度は32件の利用でしたが、2013年は83件、2014年度は204件と急増していきました。

言語別ではベトナム語が144件、中国語が87件、スペイン語・ポルトガル語が計27件等です。(2013~2014年度)

 

 

3病院以外にも、民間団体や県の支援を受け、患者の希望に応じて独自に派遣を実施し、2012年の利用は1件でしたが、2013年度は65件、2014年度は70件と増加していきました。

こうした実績が評価され、2015年度からは神戸大学医学部付属病院(中央区)、県立こども病院(須磨区)、県立尼崎総合医療センター(尼崎市)も同制度を利用し、4~6月には計61件の利用があったそうです。

FACILは医療機関や医療者向けの研修会を通じて医療通訳の意義を広めるほか、ベテラン医療通訳者によるラジオ講座を放送し、通訳の水準向上を図っていくとのことです。