兵庫県は、加齢とともに体力や気力が低下し、介護が必要となる手前の状態「フレイル」について知ってもらおうと、早期発見や予防法をクイズ形式で学べる動画を作成しました。

県のインターネット放送局「ひょうごチャンネル」で公開し、「シニアはメタボよりフレイル対策を」と呼びかけています。

 

フレイルは、海外の老年医学の分野で使用されている英語の「Frailty(フレイルティ)」が語源となっており、「Frailty(フレイルティ)」を日本語に訳すと「虚弱」や「老衰」などを意味するそうです。

 

兵庫県は、2019年3月に、全国に先駆けて、市や町が医師会や歯科医師会をはじめ関係団体や配食事業者などと連携し取り組む対策などをまとめた「予防・改善プログラム」を作成しました。

 

動画が全9本(1本当たり9分程度)で、口腔ケアと食事のバランスに力点を置き、「高齢期に気を付けることは?」など選択式で4つの質問があり、1日の食事の量や唾液腺マッサージ、そしゃくトレーニングの方法などを学べるそうです。

 

厚生労働省の研究班の報告書では、フレイルは加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能など)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であります。

一方で、適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態とされており、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間の状態です。

 

多くの方は、フレイルを経て要介護状態へ進むと考えられています。

高齢者が増えている現代社会において、フレイルに早く気付き、正しく介入(治療や予防)することが大切だそうです。

 

 

10/9 神戸新聞

 

 

ひょうごチャンネル  フレイルとは  フレイル予防・改善プログラム