神戸労災病院(神戸市中央区)の食堂に7月から、動物性食品を食べない「ビーガン(完全菜食主義者)」対応の料理が登場しました。

 

全国に32カ所ある労災病院の中でも真っ先に導入し、ヘルシーさを求めて注文したり、メニューから環境問題に関心を持ったりと、ビーガン以外の利用者にも反響が広がっているということです。

 

ビーガンは、動物愛護や環境保護などの観点から、肉や魚、卵、牛乳などの動物性食品を食べない人たちのことで、ビーガン料理の特徴は、低カロリーや低脂質になります。

 

同食堂の店長は、食事制限やカロリー制限などが必要な患者向けのメニューを模索する一方で、以前から環境問題にも興味があったとのことで、知人から、惣菜宅配事業などを手掛ける会社「ブイクック」(中央区)を紹介され、ビーガン料理を知ったそうです。

 

低カロリーで、環境に配慮された一石二鳥のメニューだと確信し、大豆でできた代替肉を使った「黒酢豚」と「生姜(しょうが)焼き」の2種類をブイクリックから仕入れました。

無添加で、ご飯やみそ汁、サラダなどが付いて酢豚が473キロカロリー、生姜焼きは302キロカロリーとのこと。

食堂の入り口には、動物性食品が環境に与える影響を説明する看板も掲げたようです。

 

食堂は外来の患者や病院職員のほか、近隣住民なども利用でき、ビーガン料理を注文するのは今のところ糖尿病患者が9割を占めますが、食と環境問題のつながりやビーガンについて関心を深める人も多いということです。

 

 

10/16 神戸新聞

株式会社ブイクック