スタートアップ企業のグローカル・アイ(大阪市)は病院食を参考に健康とおいしさの両立を狙ったレシピの許諾事業を全国展開しています。

全国の国立病院に勤める管理栄養士でつくる全国国立病院管理士協議会(国栄協)の協力を得て、患者の評判がよい病院レシピを収集し、現在は約6,000種類のレシピをデータベース化し、献立数は、ご飯と主菜、副菜を組み合わせた約1,500種類に上るそうです。

献立は1食(ご飯は200グラム)あたり650キロカロリー前後、塩分2.5グラム未満、野菜150グラム以上など厚生労働省が推奨する摂取基準を準拠しています。

 

許諾先は、現在はイズミヤや関西スーパーマーケットなど主に関西圏のスーパー9社、約230店舗にレシピをライセンス供与しているそうです。

新たに九州地盤の西鉄ストアと契約し、6月には首都圏にも広げ、中食市場の拡大を追い風に、2019年中に許諾先を全国1,000店に増やしていくそうです。

 

スーパーなどはグローガル・アイや国栄協の監修で弁当や総菜を製造し、「からだデリ」のブランド名で専用コーナーを設けて販売し、製造数量に応じて許諾料を支払います。

国栄協に所属する管理栄養士は同社が構築したデータベースを閲覧し、病院食のメニュー開発に生かすことができるそうです。

 

スーパーなどとの契約の際、レシピを外部流出させないことを盛り込み、契約先がレシピをまた貸しできないようにしているそうです。

 

5/23 日本経済新聞