兵庫県三田市消防本部は、3月1日から、スマートフォンやタブレット端末から簡単操作で、火災や救急を通報できる「NET(ネット)119緊急通報システム」の運用を始めました。

 

言葉が喋りにくかったり、耳が不自由だったりする人が簡単に119番できるようになり、病院の紹介など問い合わせにも応じ、聴覚・言語障害者の暮らしの安心につながると期待されているそうです。

 

利用者がスマホから送った通報データは、データセンターに登録された利用者の名前や住所とともに、同本部の専用端末上に表示されます。

 

従来はあらかじめ登録したファックスからの通報に限られていましたが、スマホの衛星利用測位システム(GPS)機能で通報者の位置が特定されるため、外出先から利用できるのが特長だそうです。

 

聴覚と言語機能に障害があり、身体障害者手帳を持つ市民355人が対象ですが、手帳を交付されていなくても、耳が聞こえにくかったり、言葉が喋りにくかったりする人は同本部が個別に相談に応じてくれるそうです。

 

神戸市内の情報システム会社が販売するクラウド型緊急通報システムを採用しており、同システムは県内の13自治体が導入しているそうです。

 

三田市外で使う場合は、同じシステムを使う神戸や西宮、丹波、明石市内なら現地の消防機関に直接通報が入り、それ以外では、三田市消防本部が通報を受け、管轄する消防機関に出動を依頼するとのことです。

 

2月21、22日に三田市役所で、利用者登録説明会が開催されました。

手話通訳者と要約筆記者の協力のもと、システムの説明や登録、操作説明があり、45名の方が登録されたそうです。

 

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三田市NET119緊急通報システム