医療機器大手のフィリップス・ジャパンとNPO法人日本呼吸器障害者情報センターは、体重減少を防ぐ高カロリー料理のレシピ集『COPD患者さんのおうちごはん』を作成しました。

おいしい食事を楽しみ、栄養管理と運動とを組み合わせたリハビリテーションを呼び掛けています。

 

COPD(慢性閉塞性疾患)患者は、日本で500万人以上と推定されているそうです。

レシピを監修した東京女子医大八千代医療センターの桂秀樹教授(呼吸器内科)によると、呼吸不全で食が細り、痩せてしまうと病状が悪化する頻度が高まって、呼吸困難も強くなり、生活の質(QQL)が低下する傾向があると話されています。

 

レシピを作成した駒沢女子大の田中弥生教授(栄養学)らは、呼吸不全がある場合は、不足するカロリーを炭水化物で補うとかえって肺に負担がかかる事に配慮して、料理に脂質を足すことで、たくさん食べなくてもカロリーが増えるような工夫を凝らされたそうです。

例えば、ご飯を炊く際に一緒の少量の油(中鎖脂肪酸油)を入れたり、卵焼きにマヨネーズを加えたり、油揚げやさつま揚げなども取り入れ、間食も勧めているそうです。

 

 

12/12 産経新聞