兵庫県は、2020年度、県立こども病院(神戸市中央区)で治療後、経過観察が必要な遠方の患者を支援するため、遠隔診療ができる体制を整えます。

 

県立こども病院と但馬、丹波、淡路地域の中核病院とを情報ネットワークで結び、電子カルテやテレビ会議システムを使って、地域に居ながら小児専門医の診療を受けられるようにし、通院の負担軽減を図るそうです。

 

兵庫県病院局によると18年度、2年以上にわたって年間2回以上、同病院を受診した患者は5849人で、このうち約半数の2827人は神戸市内の居住者だったそうですが、遠方の但馬や丹波、淡路、西播磨地域に住む患者もそれぞれ100人以上おり、地方では小児専門医が少なく、退院後も神戸まで通院せざるを得ない状況があるそうです。

 

遠隔診療を可能にするため、こども病院に加え、公立豊岡病院と県立丹波医療センター、県立淡路医療センターの3病院に電子カルテとテレビ会議システムを導入し、遠方の患者はそれぞれの病院を受診すると同時に、こども病院の医師によるオンラインでの診療を受けられることになるそうです。

 

対象は、こども病院で経過観察を行っている患者に加え、地域から同病院への紹介を検討している患者の診察にも活用するそうです。

 

一部の診療料で運用開始し、順次拡大していくそうです。また、西播磨地域などでも今後、整備を検討する予定だそうです。

 

 

2/19 神戸新聞