2017度より東京大学病院、三井記念病院、りんくう総合医療センターなど約20病院が、訪日外国人が国内の医療機関に安心して受診できるように、医療現場専用の自動翻訳装置の実証実験を始めています。

 

訪日外国人の増加が見込まれる2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催までの実用化を目指しています。

 

 

翻訳装置は、東京大学病院、情報通信研究機構、富士通が共同で開発し、装置はタブレット型で、患者や医師が話した言葉を、日本語は英語と中国語に、中国語や英語は日本語に文字と音声に変換できるそうです。

 

 

装置がつながる病院内のサーバーには、旅行用の会話の翻訳例が100万通り、医療現場で使う会話は20万通りが登録されていて、人工知能(AI)がここから最適な翻訳を選び出すそうです

 

細かなニュアンスの痛みの表現である「ズキズキする痛み」や「シクシクする痛み」などが登録されていて、翻訳できるそうです。

 

 

実証実験は、2016年度に英語対応の装置を使い、東京都、大阪府の6病院で行われ、2017年度は愛知県、鹿児島県など全国20病院に拡大し、使い勝手を検証しているようです。

 

開発責任者は、「病院案内や会計なども装置で十分に対応でき、日本語を話せない患者が安心して受診できるようにしたい」と話されています。

 

 

4/3 ヨミドクター